【トレードの基本4】トレンドへの乗り方:ブレイクアウトでエントリー

前回の記事で、上昇トレンドの場合、底値圏で上昇トレンドの開始を確認して買いエントリーするという説明をしました。
この記事では、エントリー(取引を始める)方法について具体的に説明します。エントリーには2つの方法がありますが、ここでは上昇トレンドの場合で説明します。

方法1:ブレイクアウト
ブレイクアウトとは、前回の高値を突破した時にエントリーする方法です。初心者にはこの方法をおすすめします。なぜなら、買いの価格を決めるのに迷う必要がないからです。
ただし、この方法では安く買って利益を増やすという意図には合致しません。また、ブレイクアウト後に株価が反転してしまう可能性もあるため、必ずしも安全とは言えません。
次の図の赤線が前回の高値に相当する価格です。エントリー価格は、この価格より1円以上高い価格となります。

方法2:押し目買い
トレンド中には、株価が一時的に逆方向に動いたあと、元の方向に戻る「押し目」という現象が起こります。この押し目のタイミングで買いエントリーをすることを「押し目買い」と呼びます。
押し目買いは、少しでも安い価格で買って利益を増やすことを目指す買い方です。
ただし、株価がどこまで下がるかを予測することは難しいため、初心者にはおすすめできません。

ブレイクアウトでのエントリーの具体例
ブレイクアウトでのエントリーは「逆指値の買い注文」を出します。

現在は5/1(月)の寄り付き前です。前日のローソク足は陽線ようせん終値おわりねが3,824円となっています。エントリーは、本日の株価が前回の高値(3,860円)を上回り、高値更新となるタイミングで行います。このとき、前回高値より1円上回る3,861円で「逆指値ぎゃくさしねの買い注文」を出します。
 現物買
 株数 100株
 価格 逆指値 3,861円以上になった時点で執行、成行なりゆき

SBI証券の場合の取引画面

逆指値注文は、条件が付いた注文だと思ってください。条件が成立すれば注文が執行されますが、成立しなければ注文は執行されません。
逆指値注文についてもっと知りたい方は次の記事をお読みください。
【トレードの用語】成行注文、指値注文、逆指値注文

以上が、トレンドフォロー戦略による株のエントリー方法です。重要なポイントは、ブレイクアウトで買うことと、そのときは逆指値で注文をすることです。