【トレードの用語】成行注文、指値注文、逆指値注文

株を売買するには、証券会社の口座を開き、注文をする必要があります。 この記事では成行注文、指値注文、逆指値注文という3つの基本的な注文方法について説明します。

成行注文(なりゆきちゅうもん)
成行注文とは、価格が現在いくらであるかに関わらず、すぐに売買が行われる注文方法のことです。寄り付き前に注文した場合は、寄り付き時点の価格で取引が行われます。この注文方法では、価格を指定する必要はなく数量だけを指定します。成行注文は、売買の成立を最優先することが目的ですが、市場価格が急激に変動している場合には、指定した価格と実際に売買が行われる価格に差異が生じる可能性があることに注意が必要です。
例えば、現在の価格が732円の場合に成行注文をすると、732円あるいはその近くで注文が成立することになります。
主な入力項目(証券会社によって若干用語や入力の順番が異なります)
 株数 100株
 価格 成行

指値注文(さしねちゅうもん)
指値注文は、特定の価格で取引を希望する場合に使用します。株の数量と価格を指定して注文すると、注文価格に達した場合に注文が成立します。指値注文は自分で売買価格を決定できるため、不利な価格での取引を避けることができます。ただし、指定した価格に達しない場合は、注文が成立しない可能性があることに留意する必要があります。
買い注文の場合、現在の価格よりも安い価格で株を購入したい場合に利用されます。指定した価格以下になったら注文が成立しますが、指定した価格に到達しなければ注文が成立しません。
以下は買い注文の場合の例です。現在の価格は2,291円です。価格は直近の安値である2,245円を割ってくると予測して、2,245円の指値で買い注文を出します。この場合、2,245円以下に価格が下がったら注文が成立します。
主な入力項目(証券会社によって若干用語や入力の順番が異なります)
 株数 100株
 価格 指値 2,245円

売り注文の場合には、保有している株を指定した価格以上で売却したい場合に使用されます。注文価格以上になったら注文が成立しますが、指定した価格に到達しなければ注文が成立しません。
以下は売り注文の場合の例です。4/3に3,955円で買った株を保有しているとします。現在の価格は4,235円まで上昇し、目標価格である4,300円に近づいています。利益確定するために、指値4,300円で売り注文を出そうと考えています。もし価格が4,300円以上になれば注文が成立します。
主な入力項目(証券会社によって若干用語や入力の順番が異なります)
 株数 100株
 価格 指値 4,300円

逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)
逆指値注文は、指定した条件が成立すると自動的に発注される注文のことです。通常の注文とは逆に、条件以上になったら買い、条件以下になったら売りとなるため、逆指値注文と呼ばれます。
買い注文の場合、現在の価格よりも高い価格を条件に指定して注文を出します。この場合、条件に指定した価格以上になった場合に自動的に買い注文が発注されます。買い注文は成行か指値かを指定できます。
以下は逆指値での買い注文の場合の例です。現在の価格は3,824円です。価格が直近の高値である3,861円以上になったらトレンドに乗り価格がもっと上昇することを狙っています。逆指値の条件に「3,861円以上になったら」を指定して、買い注文は成行とします。
主な入力項目(証券会社によって若干用語や入力の順番が異なります)
 株数 100株
 価格 逆指値 3,861円以上になった時点で執行、成行

売り注文の場合、現在の価格よりも安い価格を条件に指定して注文を出します。この場合、条件に指定した価格以下になった場合に自動的に売り注文が発注されます。売り注文は成行か指値かを指定できます。
以下は逆指値での売り注文(損切り)の場合の例です。4/28に1,042円で買った株を保有しているとします。現在の価格も同じく1,042円です。価格が予測に反して下がるリスクをおさえるため、直近の安値を割ったら自動で損切りをするようにしようとしています。逆指値の条件に「(直近の安値より2円安い)1,010円以下になったら」を指定して、売り注文は成行とします。
主な入力項目(証券会社によって若干用語や入力の順番が異なります)
 株数 100株
 価格 逆指値 1,010円以下になった時点で執行、成行